体毛の役割

体毛はムダ毛と言われることもありますが、意味なく生えているわけではありません。人の体毛が何万年前と比べれば減っていてもなくなっていないのは、役割があるからと考えられています。体毛の主な役割は大きく分けて4つほどあります。皮膚の保護、保温や断熱、感覚機能、紫外線防止です。皮膚の保護は体毛でいうと、髪の毛などが代表です。人間にとって大事な頭・脳を外部の刺激から守るために頭髪はあるとされています。脇や性器に生える体毛も皮膚の保護という役割を持っています。腕を動かしたり足を動かしたりすると、脇や股間は摩擦され、肌が刺激を受けます。それを緩和する役割が体毛にあると考えられているのです。保温や断熱はその言葉通り、毛皮を持つ動物と同じように体温を維持したり、逆に暑さから体を守る役割です。保温については衣類を着るようになって体毛が退化していく要因になっていますが、それ以外の役割があるため、完全に退化していないのかもしれません。感覚機能は、触覚ほどではありませんが、皮膚に直接触れる寸前に体毛に触れることで事前に障害物などを察知できるというものです。紫外線防止も言葉通り、体毛によって直接皮膚に紫外線を当てないようにしているのです。